2016年12月8日木曜日

続真珠湾

今日の朝日ディジタル版がホノルルでの昨日の式典のことを報じた記事の最後に

元軍人のルー・コンターさん(95)は「安倍首相は今日の式典に来るべきだった。会って話をしたかった。首相は攻撃について謝罪するべきで、それを私は受け入れたい」と訴えた。

と結んでいますが、その通りだ、と思います。責任をうやむやにする私たち日本人の発想、姿勢の根源的な欠陥が現れています。

私は今年7月に家内に同行して、彼女の長兄の葬儀に出席するためホノルルを初めて訪れました。一日、時間をとって真珠湾に出かけ、昭和20年9月東京湾で日本の無条件降伏文書の調印式の舞台となった戦艦ミズリー号を見て回りました。その時日本人のガイドから聞いたのですが、ミズリー号が沖縄戦に参加していた時、特攻隊に攻撃され、舷側に軽い損傷を被りましたが、それだけですんだそうです。艦上に散乱している飛行機の残骸を米軍の海兵たちが海に放り込み始め、特攻機の操縦士の遺体も海に投げ込もうとしていた時、艦長のカラハンが、「彼はもう死んでおり、我々には無害である。軍務に忠実で命がけでそれに徹し、我々の艦にこんなに接近するほど操縦士としての技術も相当なものであった。きちんとした水葬をしてやるべきだ」といましめ、翌日軍楽隊も呼び出されて水葬が行われた、という話でした。

2016−12−8

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