最近九州の郷里に短期間滞在した時、ある日そこの薬屋に入ったところ人目につくところに以下のようなものが印刷して張り出してありました。
仏様のことば
お前はお前でちょう度良い
顔も体も名前も姓も
お前にそれは丁度よい
貧も富も親も子も
息子の嫁もその孫も
それはお前に丁度よい
幸も不幸も喜びも
悲しみさえも丁度よい
歩いたお前の人生は
悪くもなければ良くもない
お前にとって丁度よい
地獄へ行こうと極楽へ行こうと
行ったところが丁度良い
うぬぼれる要もなく卑下する要もない
上もなければ下もない
死ぬ月日さえも丁度よい
これだと私たちは自分の言動に対して一切責任を問われることはない。私たちの言動が正しいか、間違っているかも問題にする必要はない。私は仏教については詳しく知りませんから、仏典のどこかにこういう思想が語られているのかは知りません。この貼り紙がいつ頃から張り出してあったのかは知りませんが、見て読んだ客もなんとも思わなかったのでしょうか。恐ろしい世界です。
12/03/2017
0 件のコメント:
コメントを投稿